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Qちゃん、またきたの 正太のもとを離れて旅に出ていたQ太郎が、弟のO次郎を連れ、5年ぶりに正太の町へ戻って来た。 Q太郎「みえた! ほら O次郎、あれが正ちゃんの家だよ。なつかしいなあ。五年ぶりだよ。とつぜんかえったら どんな顔するかな。正ちゃんたち 元気でいるかな」 O次郎が早速、正太の家へ入ろうとする。 Q太郎「あっ、Oちゃん、まてよ。ドキドキしてきた。しんこきゅうをして……。こんにちはあ」 玄関のドアを開けるが、人の気配がない。 Q太郎「あいかわらずだな。あけっぱなしで るすにするなんて。もっとも、この家には とられるものなんてないけどね。Oちゃん、えんりょえずにあがれ」 2人が家の中へ上がる。 Q太郎「なつかしいなあ…… なにもかも、もとのままだ」 Q太郎が部屋を見回し、昔を懐かしんでいる。 Q太郎「正ちゃんにあうとき、どんな顔すればいいだろう。オー正ちゃんよ! と、感動的にやるか。きみにわかれをつれて……、いや、別れをつげてから、月日はめぐり はや五年、きょうふたたびめぐりあえましたることは、ふかく喜びとするところであります。えんぜつみたいだ。もすこしあっさりいこう。いまかえったよ。ごはんはまだかい といくか。それとも だまって、ただなみだ といくか。Oちゃんはどう思う?」 いつのまにか、O次郎がいない。 Q太郎「O次郎。かってにどこへいった」 激しい音がする。O次郎がおもちゃを勝手にいたずらし、障子を破ってしまっていた。 Q太郎「あああっ やったな。正ちゃんのままのヒステリーは、も~のすごいんだから」「おや……、ここにもおれたあとがあるぞ。おもいだした!」 Q太郎が、正太と相撲を取って障子を破ってしまったことを思い出す。 Q太郎「あっ、そうそう この はしらのきず……」 5月5日の端午の節句に、正太と背比べをしてつけた柱の傷。 Q太郎「ハハハ ちっちゃかったんだ。あのとき かしわもちを三十こ たべたっけ」 また、O次郎がいない。 Q太郎「また きえた。O次郎!」 O次郎は台所で、菓子を勝手に食べようとしている。 Q太郎「だめえっ。これからふたりして いそうろうするのに、きらわれたらどうする。それにしてもおそいね」 Q太郎がO次郎を連れ、外へ出かける。 Q太郎「ポカンとまってても しょうがない。友だちをしょうかいしよう。ぼくの顔みたら、みんな ひっくりかえっておどろくぞ」 木佐に出逢う。 Q太郎「や~あ 木佐くん!」 木佐「ああ」 木佐はQ太郎を一瞥しただけで、通り過ぎようとする。 Q太郎「あれ?…… ぼくのことわすれたの? ほら、オバケのQ太郎だよ」 木佐「わかってるよ」 Q太郎「こんど五年ぶりに かえることになってね」 木佐「だから どうだってんだ」 木佐はQ太郎を無視して、去って行く。 Q太郎「あいつはもともと つめたいとこがあったよ。そうなんだ。うん」 空き地で、ゴジラやハカセや友達みんなが野球をしている。 Q太郎「あっ、みんなそろってる。おうい おうい」 ゴジラ「メンバーはあまってんだ。いまごろきたって いれてやらねえぞ」 Q太郎は続いて、よし子の家を訪ねる。 Q太郎「よっちゃんの家だ。ぼくのガールフレンドのU子もいるよ。ふたりともやさしい女の子だから あたたかあくむかえてくれるよ」 よし子が玄関に出るが、特に喜びもしない。 よし子「またきたの」 U子「まあっ、いいところへ」 Q太郎「U子さん。きみだけは かんげいしてくれると思った」 U子「柔道のあたらしいワザを考えたの」 Q太郎「ぼくは、いつもきみのことを……」 U子「ちょっとためさせて」 U子が柔道技で、Q太郎を投げ飛ばす。 U子「かかった!」 Q太郎「こんな……、はずは……」 最後にQ太郎は、正太の家の隣の神成家を訪れようとする。 Q太郎「のこりは おとなりの神成さんだけか。ここは苦手なんだ。ドロンパはなまいきだし おやじはおこりんぼだし」 神成「だれがおこりんぼじゃと」 悪口に怒った神成が現れるが、Q太郎の顔を見るなり大喜び。 神成「Qちゃん! いつかえったの! ちっともしらなかった。さ! あがんなさい。さあさあさあ」 無関心だった友達みんなとは打って変わって、神成はQ太郎を大歓迎。 神成「あいにくドロンパは外出中でな。あいつめ けんか友だちがかえったとしったら、さぞ喜ぶじゃろ。ワハハハ」 Q太郎が顔を伏せる。 神成「どうしたね」 Q太郎「ウッ、ウ…… ウッウッ ワア~」 大歓迎の神成に感激し、Q太郎が大泣きする。 神成「?」 神成「長島新監督」「バクダン事件」「物価問題」「石油ショック」「田中総理から三木総理へ」「なぞなぞ流行」「自然食品」「ベトナム戦争おわる」「山口百恵 映画出演」「北の海 横綱」「エリザベス女王訪日」 Q太郎「人間の世界にはいろいろあったんだねえ」 神成「あ、大原さん かえったらしいよ」 Q太郎は大喜びで、正太の家へ駆けこむ。 Q太郎「正ちゃあん!」 外出から帰って来た様子の、正太たち一家。 正太「やあ」 ママ「あら」 伸一「またきたの」 パパ「ふむ」 Q太郎「……それだけ? 五年ぶりにあったってのに……」 正太たちはQ太郎を一瞥しただけで、特に気にもかけない。 Q太郎「Oちゃん ごあいさつしなさい」 O次郎「バケラッタ」 パパ「ウム」 Q太郎「おとうとと ふたりになったから、ごはんは十五はいでがまんするね」 ママ「たすかるわ」 パパもママも、Q太郎に目もくれない。 Q太郎「伸ちゃん 大きくなったね」 伸一「小さくなるわけないだろ」 正太は机に向かっている。 Q太郎「ね、正ちゃん あれから五年のあいだに……」 正太「うるさいな」 Q太郎「うるさ……、い、今……、なんていった?」 正太「宿題やってんだ。あっちへいってくれよ!」 正太の様子に、Q太郎は愕然とする。 Q太郎「こんな……、こんなはずないんだ。きっと わるいゆめをみてるんだ」 屋根の上で月の光に照らされながら、Q太郎はO次郎を抱きしめて泣いている。 O次郎「カエラッタ」 Q太郎「そうするか……」 やがて正太の家へ、ドロンパが大喜びの様子で駆け込んで来る。 ドロンパ「バカQがかえったって? どこにどこに」 正太「おまえ しつこいぞ。もうだまされないからな」 ドロンパ「だます?」 正太「いつもじゃないか。Qちゃんに化けて『いまかえったよ』って。なんど がっかりさせられたことか」 ドロンパ「ちがうちがう。きょうはぼくは ずうっと るすにしてたんだ」 ママ「ええっ ほんもののQちゃん!」 パパ「えらいことしちゃった」 伸一「気をわるくしてるよ きっと」 正太「どこへいっちゃったんだろ」 一同「Qちゃあん」「おおい Qちゃん」「まってぇ」」 町を去ろうとしていたQ太郎を、正太たちが呼び止める。 パパ「ほんものなら ほんものといえばいいのに」 ママ「よくかえったわね」 事情を知った友達みんなも駆けつける。 一同「Qちゃん」「Qちゃん」 Q太郎「すると……、ぼく いてもいいんだね」 正太「あったりまえじゃんか!」 Q太郎「……いうことなし……」 Q太郎が感激して、大泣きする。 正太「ドロンパ、もとはといえば おまえのせいだぞ。あやまれ!」 ドロンパ「いやだ! あやまると けんかのタネがなくなる」 Q太郎「ひさしぶりに やるか!」 ドロンパ「やるとも!」 Q太郎とドロンパが、5年ぶりに取っ組み合いのけんかを始める。 2人の様子を見て、今度は正太が大泣きする。 正太「むかしのままだ。なつかしいなあ」 (続く)
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9時カエル よし子とハカセが道端で話しているところへ、Q太郎とO次郎がやって来る。 Q太郎はなぜか、ニコニコと笑っている。 Q太郎「なかよくやってるね。けっこう、けっこう。ともだちはいいもんだなあ」 よし子「どうしたのかしら?」 相変らずニコニコしたQ太郎が、ドロンパに出逢う。 ドロンパ「ばかにうれしそうだな。もっともと、きみはいつもうれしいやつだけどな」 Q太郎は笑顔のまま、ドロンパをしげしげと見つめる。 ドロンパ「……」 そしてドロンパの手を握りしめ、笑顔のまま去って行く。 ドロンパ「へんなやつ!」 Q太郎は木佐の家を訪ねる。 Q太郎「木佐くんて、いいやつだなあ……」 木佐「よせよ。ほんとのこといわれると てれちゃう」 Q太郎「これからも がんばってくれたまえ」 木佐「あしたドライブにいくんだ。よかったらQちゃんもこないか」 Q太郎「えっ あした? いこういこう。あしたがたのしみだ。ワ~イ」 木佐「おおげさだな。9時にさそいにいくからな」 Q太郎「9時? ウ! グス……」 Q太郎が急に涙ぐむ。 O次郎「バケラッタ!」 Q太郎「あっ そうか。泣いちゃいけないんだった。わらって、わらって」 Q太郎は笑顔を取り戻し、続いて道端でゴジラに出逢う。 Q太郎「やあ、ゴジラくん。男の中の男! なにしてる?」 ゴジラ「みりゃわかるだろ。ペットのさんぽだ」 ゴジラはカエルを連れている。 Q太郎「カエル! ウ……ウ…… ウワアン」 Q太郎が急に大泣きし、駆け去って行く。 このQ太郎の妙な様子は、友達一同に伝わる。 よし子「ようすがおかしいわよ」 ゴジラ「ばかにごきげんだったり 泣きだしたり……」 木佐「ただごとじゃないぞ」 そこへ正太がやって来る。 正太「じつはね。Qちゃんはね…… オバケの国へかえるんだ。今夜……」 一同「え──っ ほんと?」 町外れでQ太郎が、涙ぐんでいる。 O次郎「バケラッタ」 Q太郎「そんなに悲しいなら、かえるのやめれば、だって? そうはいかない。ぼくも、いつまでものんびりしていられないんだ。一人前のオバケになるためにはね。だから決心した。新学期をきかいにオバケ学校へはいろうと。今夜9時きっかりに出発しなければならない。入学通知書に書いてあった。そりゃ、正ちゃんたちとわかれるのはつらいさ。こんなちっちゃいころから、ずうっといっしょに……。だからぼくはわらって、みんなにもおわかれなんかいわないで、出発ギリギリまでそんなことわすれていたかったんだ」 正太「そして9時になったら、さりげなくかえるんだって」 一同「そうだったの……」「だからカエルや、9時ということばで泣いたのか」 正太「今、U子くんにそれとなくおわかれをつげてるはずだ」 正太たち一同が、U子の家を覗くと、Q太郎は家事にこき使われている。 U子「いいところへきてくれたわ。おそうじがすんだら、おせんたくおねがいね」 窓から、正太がこっそりとU子を呼ぶ。 U子「なによ? このいそがしいのに」 正太「……」 正太が耳打ちして、事情を話す。 U子「Qちゃんが!」 正太「シーッ、しらないふりしてなくちゃこまる」 U子「わたしのバカ! バカ! バカ! Qちゃん ごめんね。もう、そんなことやめて!」 Q太郎「なぜ? はじめたばかりなのに」 U子「どうしてって……、つまり またあしたたのむわ」 Q太郎「そうか、あしたがあるんだ。あしたもあさっても、てつだいにくるね」 U子「ありがと、Qちゃん 大すきよ」 Q太郎「フヒョー もう死んでもいい!」 正太とともに帰宅するQ太郎を、友達みんなが追いかけてくる。 一同「少しだけど このおかし くってくれっ」「この本、おもしろいから やる」 Q太郎「どうして、みんな こうしんせつなんだろ」 正太「さあ、どうしてかしらね」 そして大原家の夜。 正太たち家族が揃い、Q太郎の妹のP子も交えての夕食。 Q太郎「なぜか今夜は ごちそうがいっぱい!」 パパ「さあ、なぜだろう」 ママ「どんどん たべてちょうだいね」 食事を終えての、一家団欒。 Q太郎「ハハハ 今夜は時間のたつのが早いみたい」 次第に9時が近づいてくる。 Q太郎と一緒に笑顔を保っていた正太も、焦り始める。 正太「Qちゃん、いよいよ……」 Q太郎「しょうぎさそうよ いつもみたいに」 Q太郎は笑顔のまま。 正太と将棋盤を囲むが、正太は時計ばかり気にしている。 Q太郎「正ちゃんのばんだよ。よそみしないで」 そして、ついに時計が9時を指す。 Q太郎とO次郎が、かすかに涙顔で手を振る。 それきり2人の姿は、跡形もなく消える。 正太「Qちゃん!」 伸一「いっちゃった……」 P子「あっけないの……」 正太が我慢しきれずに、大声で泣き出す。 正太「こんなのいやあだあ。さよならもいわないなんて。ゆっくりはなしあいたかったよ。おもいでばなしやなんか、気のすむまで……。それからあく手して肩のひとつもたたいて、わかれたかったよ。ワ~ッ」 いつの間にか、Q太郎とO次郎が、恥しそうな顔で現れている。 パパ「……あれ? どうしたの? わすれものかい」 Q太郎「い、いや……」 パパ「じゃ、かえるのやめたの?」 Q太郎「ち、ちがう……。じつは、その……。かんちがいしてたの」 ママ「ええっ 出発はあしただったの?」 パパ「そそっかしいな」 Q太郎「エヘヘ……」 正太「じゃ、ゆっくりはなしできるね」 Q太郎「うん!」 「今夜はねないでしゃべりあかそう」 「ずうっと今夜だといいね。いつまでもいつまでも」 おわり
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Qちゃんさようなら 正太の家。 Q太郎が深刻そうな様子で考え込んでいる。 Q太郎「やるか…… やめるか……。うーん、まようなあ。このさい思い切って……。しかし つらいなあ」 正太「なにを考えてるの?」 Q太郎「えっ!? あ、いや なんでもないんだ。ぼく一人で考えなくちゃならない問題なんだ。ほっといてよ。ああ……、どうしたらいいかなあ」 正太「ばかに深こくだね」 正太はパパや、兄の伸一にそのことを話す。 正太「Qちゃんがめずらしく考えこんでるよ」 パパ「そういえばこの二、三日おかしいね」 伸一「Qちゃんの考えることなら どうせ食べもののことだろう」 正太「まあそうだろうな」 Q太郎「たとえどんなにつらくても、これはぼくにとって必要なことだ。よし決めた!! 明日実行にうつそう」 ママが廊下を拭き掃除しているところへ、考えごとに夢中のQ太郎が歩いてくる。 Q太郎「そうと決まれば、後のことをキチンとしとかなくちゃ」 ママ「あぶない!!」 バケツをひっくり返して水をかぶっても、Q太郎は気づかない様子で歩き去る。 ママ「気をつけて歩いてよ…… なんだかむちゅうらしいわ」 町へ出たQ太郎は、ゴジラのところへやって来る。 Q太郎「ゴジラくん。たしかきみに三十円貸してたね」 ゴジラ「ああ。あれな、もうちょっと待ってくれよ。今度こづかいをもらったら返すよ」 Q太郎「こまるんだ、いますぐでなきゃ」 ゴジラ「返さないとはいってないだろ」 Q太郎「いまほしいんだよー」 ゴジラ「しつっこいな」 Q太郎「返してよー」「返せー」 ゴジラ「うるさい」 たまりかねたゴジラが、Q太郎を殴る。 Q太郎「よ、よくもぶったなーっ。……いや、おこるのよそう。三十円さえ返してもらえばいいんだ」 ゴジラ「ないんだからしようがないよ、ホラ」 ゴジラが服を脱ぎ捨て、金を持っていないことを示すと、Q太郎が消える。 ゴジラ「やっと消えてくれた。へへ……、とっときの五十円があるんだけど」 ゴジラは屋台の焼き芋を買いに行く。 ゴジラ「これをわたしたら、ヤキイモが買えなくなるからな」 焼き芋屋「いらっしゃい」 姿を消していたQ太郎が現れる。 Q太郎「そのうち三十円 ぼくのだぞ」 ゴジラ「おそれいったよ」 さらにQ太郎は、別の少年たちのもとへも向かう。 Q太郎「きみらにも十円ずつ貸してたっけな」 少年A「もうしばらく待ってよ」 ゴジラ「おい、素直に返した方がいいぜ」 少年B「そんなにしつこいのかい?」 ゴジラ「取るまではなれないんだから」 少年A「へー、あのQちゃんがねえ」 金を取り戻したQ太郎は、今度はハカセのもとへ。 Q太郎「これでハカセくんに借りてた五十円が返せる」 ハカセ「いつでもよかったのに」 さらにQ太郎は漫画の本を抱え、木佐のもとを訪ねる。 Q太郎「木佐くんに借りてたまんがです」 木佐の父「こらっ、またかくれてまんがを読んでいたなっ」 木佐「まずい!!」 木佐「なにもパパがいるとき返しにこなくてもいいのに。おかげでしかられたぞ」 Q太郎「悪かったと思うけど……。今日返しておかないとまずいんだ」 昼時、Q太郎が正太の家に帰ってくる。 ママ「Qちゃん ごはんよ」 Q太郎「ごちそうさま」 正太「あれっ まだ十ぱいしか食べてないのに」 Q太郎「残りはおにぎりにしといて。ぼくはいそがしいからこれで」 正太「おかしいなあ」 正太が漫画を読んでいる一方で、Q太郎は荷造りをしている。 正太「荷づくりなんかして どうしたの?」 Q太郎「正ちゃん、まんがばかり読んでるのはどうかと思うよ。宿題まだなんだろ。少しは勉強しなくちゃいけないなあ」 正太「なんだい、ママみたいなこといって おもしろくないぞ。あっちへ行けっ」 Q太郎が姿を消し、漫画本を取り上げる。 正太「おい、よせよっ。いいよ、テレビを見るから」 正太がテレビをつけると、画面にQ太郎が現れる。 Q太郎「宿題をすませてからにしよう」 正太「なんだ!! 今日にかぎってどうなってんだろ」 正太は外にでかけ、ゴジラや木佐たちと草野球を楽しむ。 木佐「おい、なにか飛んできたよ」 姿を消したQ太郎が、勉強机を運んで来る。 Q太郎「勉強しなさい」 正太「おいっ、いいかげんにしないと おこるぞ」 Q太郎「だって ぼくは心配なんだよ。いまのままでは、正ちゃんのしょうらいが気になって ぼくは……」 Q太郎が寂しそうに立ち去る。 正太「おどろいたなあ」 ゴジラ「おれがなぐっても おこらなかったもんな」 木佐「人が変わったみたいだ」 そこへやって来たドロンパが、事情を知る。 ドロンパ「へー、Qちゃんが? 信じられないね。あのボーッとしたQちゃんが、そんな深こくになるなんて。よろしい、ぼくがカーッとさせてみせる。おーい バカQ」 ドロンパがQ太郎を追いかけ、頭の毛を引っぱる。 Q太郎「イテテ よせよ」 さらにドロンパがQ太郎を蹴飛ばす。 ドロンパ「そら どうだ。べー」 しかしドロンパに散々意地悪をされても、Q太郎は平然としている。 ドロンパ「あれっ…… おい、おこらないのかい!?」 Q太郎「きみとはしょっちゅうケンカしてきたけど、今日だけはいやなんだ」 ドロンパ「……」 Q太郎が大きな箱を抱え、妹のP子のところへやって来る。 Q太郎「おーい P子。おまえにはさっぱり にいさんらしいことをしてやれなかったな」 P子「急になにをいい出すの?」 Q太郎「これは長いことかかってためたおかしだ。P子にあげよう」 P子「あら、どうしてにいちゃんが食べないの?」 Q太郎「いいから取っといてくれ」 P子「急に気前がよくなったわ」 その夜。 Q太郎「正ちゃん、月がとってもきれいだよ」 正太「月なんかどうでもいいよ。寒いからもう寝るよ」 Q太郎「いいじゃないか、今夜くらい少し夜ふかししようよ」 渋々、正太がQ太郎と一緒に月を見上げる。 Q太郎「ねえ、ぼくが正ちゃんとこへ来てからどれくらいたつかな?」 正太「さあ、まる三年くらいだろ」 Q太郎「いろんなことがあったなあ……。ほんとにいろんなことが」 正太「アーア」 正太はあくびをしており、Q太郎の話をろくに聞いていない。 Q太郎「でも正ちゃんはいつもぼくのいい友だちだったよ。あれっ いない」 正太はすでに布団に潜り込んでいる。 Q太郎「正ちゃん 起きてよ、正ちゃんたら!!」 正太「ウ~ン、ムニャムニャ。ねむいよ、なにか用かい」 Q太郎「いや……。ちょっと顔をよく見ておきたかったんだ」 正太「それくらいのことでぼくを起こしたの。Qちゃんのバカバカバカーッ」 正太に怒鳴りつけられても、Q太郎は寂しそうに黙っている。 Q太郎「もういい、お休み」 正太「チェッ、変なやつ」 翌朝。 朝食の席に、Q太郎がいない。 パパ「めずらしいな。朝ごはんの時間にQちゃんが起きてこないなんて」 ママ「病気なのかしら?」 正太「ぼく見てくる」 Q太郎の様子を見に行った正太が、大慌てで戻って来る。 正太「大変だあー」 パパ「どうしたんだ 落ち着きなさい」 正太「Q、Q、Q、Qちゃんが」 パパ「なにっ、Qちゃんが家出」 正太「この置き手紙があったんだよ。ウワーン」 前から考えていたのですが、ぼくはなんにも世の中のことを知りません。近ごろはずかしいと思うようになりました。正ちゃんもにいさんもパパもママも、みんないい人ばかりです。でも、いつまでもあまえているわけにはいきません。ぼくは広い世間へ飛び出して、もっともっと勉強したいのです。長い間、お世話になりました。どうかお元気で。さようなら 正太「ど、どうして一言相談してくれなかったんだ」 パパ「きっと反対されると思ったんだろう」 伸一「よくよくかたい決心だったんだね」 正太「そんなのないよ。ひどいやひどいや」 正太が大泣きしながら、家を飛び出す。 友人たち一同も事情を知る。 ゴジラ「そうだったのか!!」 木佐「そういえば なんだかさみしそうだったぜ」 ハカセ「別れがつらいから なんにもいわなかったんだよ」 正太「そ、それにしたってさ、こんな別れ方ってないよ。Qちゃんらしくないや。ひどいや。わかってりゃ ゆうべQちゃんのバカなんていわなかったんだ。それなのに……。正ちゃんのバカってどなり返してほしいよう」 ドロンパ「ぼくだって、知ってれば けとばしたりなんかしなかったんだい。だまって行っちゃうなんてひどいぞ。ウオ── ウオ──」 ドロンパが大声を張り上げて泣き出す。 一同「ドロンパが泣いてるよ」「わかるなあ」 正太「おーい、Qちゃん Qちゃん」 おわり ──物語は終わりと思いきや、Q太郎の名を呼ぶ正太たちのもとへ、Q太郎が現れる。 ゴジラたち「あっ、Qちゃん!!」「家出はやめたのかい?」 Q太郎「そうじゃない。出発してから昨日のことを思い出したら、急にはらが立ってきたんだ!! 正ちゃんのバカッ」 さらにQ太郎がゴジラやドロンパを蹴飛ばす。 Q太郎「これであいこだい。P子、昨日のおかし やっぱりおしいから半分返せ」 Q太郎が菓子を取戻し、笑顔となる。 Q太郎「ああ、これでサッパリした。じゃあね、そのうちまた遊びに来るからね。それまでバイバイ」 Q太郎が空へ飛び上がり、正太たちは大きく手を振って見送る。 一同「おーい、ほんとに遊びに来いよー」「待ってるよー」 Q太郎「さよならー」 ほんとにおしまい
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元ネタ:オバケのQ太郎(オバケのQ太郎) 作:ヤジオーディエンス お お お やる夫のお ぼくは2ちゃんのやる夫だお 頭のてっぺんに 毛がないお 毛がないお だけどもぼくは 人気者 だってお だってお やるんだお ニュー速でも VIPでも 板とかスレとか関係ない AAウザス だっておwwwwwwwwwwww ぼくはどこでも行けんだお 行けんだお お お お やる夫のお ぼくは2ちゃんのやる夫だお PCの中に いるんだお いるんだお ねらーのみんな こんにちわ 朝でも 昼でも 夜中でも まだいるお まだいるお キリっとしたあと バンバンバン 氏ねお 1 プギャwwwwwwwwww ぼくが2ちゃんの正義だお 正義だお お お お やる夫のお ぼくは2ちゃんのやる夫だお ニートのみんな 見てるかお 見てるかお 仕事がなくても 平気だお みんなで 一緒に 失業者 へっちゃらだお へっちゃらだお ぼくも仕事が ないんだお ニートが目覚めた AA貼れおwwwwwwwwwww 今日も2ちゃんで 会うんだお 会うんだお 検索タグ アニメ フルコーラス ヤジ2chネタ ヤジオーディエンス メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
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元ネタ:オバケのQ太郎(新オバケのQ太郎) 作:ヤジオーディエンス あのねプー太郎はね(無職のプー太郎はね) お金が13円しか ないんだよ(ないんだよ) プ・プ・プ・プ・プ・プ プー太郎はね 無職なんだ 無職なんだ 無職なんだけれど 食事をしなきゃ 死んじゃうからね いつも怪しいバイトをしているよ サツの犬にはとっても弱いんだってさ あのねプー太郎はね(無職のプー太郎はね) 何もできないけれど 夢見てんだよ(見てんだよ) プ・プ・プ・プ・プ・プ プー太郎はね 無職なんだ 無職なんだ 無職なんだけれど ビックになるが 口癖なのさ 誰も信じてなんか いないんだよ だけどカッコイイつもりなんだってさ あのねプー太郎はね(無職のプー太郎はね) 時々昔を思って 泣いてるよ(泣いてるよ) プ・プ・プ・プ・プ・プ プー太郎はね 無職なんだ 無職なんだ 無職なんだけれど 現実逃避で 事なきを得る いつもとぼけちゃっているんだよ だけどとっても立派な無職なんだってさ 検索タグ その他ネタ アニメ フルコーラス ヤジオーディエンス メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
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Wiki統合に伴い、ページがカタログに移転しました。
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2025年10月30日公開!!
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幼稚園だより もとまちようちえん 春~夏号! 楽しかった行事をご紹介します。 同窓会 5月12日(土) おかえりなさい!小学生になった卒業生たちが幼稚園に遊びに来ました。 特大の砂山をつくったよ! 休み明けの日、在園児たちは見たこともない大きな山に大喜び。素敵なお土産を残してくれました。 クラス(つき対ほし)対抗ドッチボール大会 いろんな学年の仲間とチームになって、思いっきり遊びました。 5月18日(金) 緑いっぱいの森林公園に遊びに行きました。 朝のつどい。 みんなで歌うといい気持ち。ギター3人娘の先生も登場、楽しかったね。 親子で森林公園たんけん。 耳をあてると、木が水をのむ音がきこえるんだって。 ファミリデー 6月16日(土) 幼稚園にパパやママをご招待!一緒に遊びました。 親子でカレーづくり。 お父さんちゃんとできるかな?って心配の声もありましたけど、美味しいカレーにみんな大満足! 因幡の子渡し 抱っこリレーしてもらっていた時の年長組の子どもたち。至福の笑顔でしたね! えんにち“うみびらき” 6月27日(金) 保護者会主催のイベント! 大人気のスイカ割り。(ゲームコーナー) たたくと割れるスイカもママたちの手作り。発明品です! ハワイのレイづくり。(手作りコーナー) 保育室も海に変身。子どもたちの手作りの魚がたくさん泳いでいました。 園庭に集合して、みんなでフィナーレ! ママたちのフラダンスに、歌。一足先の“うみびらき”は大盛況でした。ありがとう! 戻る
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【作品名】劇画・オバQ 【ジャンル】藤子・F・不二夫のSF短編漫画 【名前】Q太郎 【属性】十五年ぶりのQちゃん 【年齢】15歳 【長所】オバケの一生は五百年らしい 【短所】「正ちゃんはもう子どもじゃないってことだな…………な……」と言い残して黙って去る 【備考】『オバケのQ太郎』本編で誕生しているので、それから十五年ぶりという台詞があるので15歳 vol.4
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【作品名】劇画・オバQ 【ジャンル】藤子・F・不二夫のSF短編漫画 【名前】Q太郎 【属性】十五年ぶりのQちゃん 【年齢】15歳 【長所】オバケの一生は五百年らしい 【短所】「正ちゃんはもう子どもじゃないってことだな…………な……」と言い残して黙って去る 【備考】『オバケのQ太郎』本編で誕生しているので、それから十五年ぶりという台詞があるので15歳 vol.4